MDBファイル 【MDB file】 .mdbファイル

概要

MDBファイル(MDB file)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のデスクトップ環境向けのデータベースソフトMicrosoft Access」(マイクロソフト・アクセス)において、かつて標準だったファイル形式。標準のファイル拡張子は「.mdb」。

Access 2003まで標準だった形式で、内部に複数のテーブルを作成・格納でき、付随するクエリフォームレポートマクロVBAモジュールなども同じファイルに一括して保存することができる。簡易なセキュリティ機能としてパスワードを設定することができ、ファイルを入手しただけではデータを表示・操作できないようにすることができる。

他の多くのデータベース管理システムDBMS)とは異なり、作成したMDBファイルを複製するだけで、内部のデータアプリケーションを丸ごと他のコンピュータに移すことができる。Accessオフィスソフトの一部であることを反映したユニークな仕様である。

MDBファイルはAccessシステムに導入(インストール)されていれば利用者Accessで直接開いて編集することができる。また、Accessのデータベースエンジン部分は「Jetデータベースエンジン」として配布されており、ODBCなどのインターフェースを介して外部のソフトウェアから接続し、データの取得や操作をうことができる。

2007年のAccess 2007以降は新しいデータ形式のaccdbファイル拡張子.accdb)が標準となり、以後は新規に作成されるデータベースのほとんどはこちらの形式となっている。

(2019.6.19更新)

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