読み方 : ラマ

Llama

概要

Llamaとは米メタ(Meta Platforms)社が開発・公開している大規模言語モデルLLM)のシリーズ。対話、文章生成、要約、翻訳、プログラムコードの生成など様々な用途に利用でき、生成AIを活用したサービスやアプリケーションの基盤として採用されている。
Llamaのイメージ画像

学習済みモデルの重みを公開する「オープンウェイトモデル」であり、誰でも無償でダウンロードして自社のサーバクラウド環境で実行できる。ChatGPTClaudeGeminiといった主要な生成AIAPI経由でしか利用できないのに対し、Llamaは自前の計算環境で動かせるため、データを外部へ送信せずに運用できる。

スマートフォンやパソコンでも動作する小規模なモデルから、高性能なサーバを必要とする大規模なモデルまで複数のサイズが用意されており、用途や利用環境に応じて選択できる。また、特定の業務に合わせた追加学習(ファインチューニング)による独自モデルの構築も可能である。

2023年に初代モデルが公開され、「Llama 2」「Llama 3」と世代を重ねてきた。2025年に発表された「Llama 4」シリーズでは、テキストに加え画像や動画を入力として扱えるマルチモーダル対応となり、「MoE」(Mixture of Experts)と呼ばれるアーキテクチャが初めて採用された。MoEはモデル内部に複数の専門家ネットワークを並列に配置し、処理内容に応じて一部だけを選択的に動作させる仕組みで、計算コストを抑えながら大規模モデルに匹敵する性能を実現する。

Llama 4シリーズには「Scout」「Maverick」「Behemoth」の3モデルがある。ScoutはGPU1枚で動作する軽量モデルで、最大1,000万トークンというコンテキストウィンドウ(一度に処理できるデータ量)を持つ。MaverickはScoutより大規模で、画像理解を含む汎用性の高いモデルである。BehemothはScoutとMaverickに知識を蒸留するための教師モデルとして位置付けられた超巨大モデルだが、未だ公開されていない。LlamaはWhatsAppInstagram、Facebookメッセンジャーなど同社の各サービスにも組み込まれ、40か国以上でAIアシスタント機能として提供されている。

(2026.7.14更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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