読み方 : ロム

LOM【LAN On Motherboard】

概要

LOMとは、コンピュータマザーボード(主基板)上に、ネットワークインターフェースNIC)の機能をあらかじめ組み込んだ構成のこと。拡張カードを増設しなくても、LANケーブルを接続するだけでネットワークに参加できる仕様を指す。
LOMのイメージ画像

従来、コンピュータネットワークに接続するには、「NIC」(Network Interface Card)と呼ばれる拡張カードを別途用意し、マザーボード拡張スロットに装着する必要があった。これに対しLOMでは、ネットワークコントローラのICチップが基板上に最初から実装されている。

半導体製造技術の向上に伴い、通信回路の小型化や低コスト化が進んだことで、主基板に通信機能を統合するLOM構成が主流となった。コンピュータの基本的な使い方としてネットワーク接続が当たり前になったことも、この構成が普及した一因である。

LOMの採用により、利用者は拡張カードを追加購入する費用や手間を省くことができる。空いた拡張スロットを他の用途に使えるほか、薄型のノートパソコンデスクトップパソコンの小型化、サーバラックの集約密度向上にも寄与している。オペレーティングシステム(OS)にデバイスドライバがあらかじめ組み込まれていることも多く、初回起動時から利用できる場合が多い。

サーバ向けの製品では、複数のLANポートをLOMとして搭載し、通信経路を冗長化したり用途ごとにネットワークを分離したりする構成も見られる。管理用のネットワーク経路を別途LOMとして用意し、本体の電源状態やOSの稼働状況に関わらず遠隔管理を行えるようにした製品も存在する。

一方、制御回路が主基板に固定されているため、通信機能だけを最新の規格に交換することは難しい。10ギガビットイーサネット10GbE)などの高速な規格や光ファイバー接続、特殊なネットワーク機能を必要とする場合は、LOMとは別に専用のLANカード拡張スロットへ追加して併用する場合もある。通信機能が故障した際も、同様にLANアダプタを別途装着して代替する運用が行われる。

(2026.6.30更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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