Kindle
概要

専用端末には、E-Ink(電子ペーパー)方式のディスプレイが採用されている。液晶や有機ELとは異なり、紙の印刷物に近い表示方法を用いるため、長時間の読書でも目が疲れにくい。バッテリーの持続時間が長く、屋外でも画面が見やすい。
専用端末がなくても、無料のKindleアプリを利用すればスマートフォンやパソコンでも同じ書籍データを閲覧できる。書籍には文字サイズやフォント、余白などを変更できるものがあり、利用者は端末やアプリ上で読みやすい表示に調整できる。単語の検索や辞書引き、ハイライトの付与といった機能も用意されている。
書籍の購入は同社のWebサイトやアプリ内のストアから行う。文字主体の電子書籍には、画面の大きさに応じて本文の配置が変わる「リフロー型」があり、文字サイズを変更しても読みやすさが保たれる。出版社が販売する書籍に加え、個人や企業が「Kindleダイレクト・パブリッシング」を通じて電子書籍を自ら出版することも可能である。月額料金で指定の書籍を読み放題にできる「Kindle Unlimited」というサービスも提供されている。
Kindleの電子書籍には、著作権保護のためDRM(デジタル著作権管理)が設定されている場合がある。DRMが適用された書籍はKindleアプリや専用端末での利用に限られる。一方、出版社などがDRMフリーとして提供した書籍については、購入者がEPUB形式やPDF形式でダウンロードできる仕組みも用意されている。
2007年に米国でサービスが開始され、日本など同社の進出している国・地域では電子書籍配信サービス最大手の一角となっている。電子書籍の代名詞的な存在として、紙の書籍を中心とした従来の出版流通に大きな変化をもたらした。文字サイズの変更や辞書機能、ハイライトの共有など、デジタルデータならではの機能を備えている点も利用者の支持に繋がっている。