読み方 : ジェイソンエルディー

JSON-LD【JSON Linked Data】

JSON-LDとは?

Webページ上のデータに意味や構造を付与するための記述形式の一つ。JSON形式を拡張したもので、検索エンジンやアプリケーションがページの内容を正確に理解できるよう補助する。W3Cによって標準化され、2014年に勧告として公開された。
JSON-LDのイメージ画像

Webページに掲載された文章を、人間であれば文脈から「人物の紹介」か「商品の説明」かを読み取れるが、コンピュータにとっては単なる文字列の羅列にすぎない。JSON-LDはデータの意味をコンピュータがある程度自動処理できるようにするため、そのデータが「何を指しているのか」という意味についてのデータHTMLとは独立した形で明示的に記述できる。

記述はHTMLscriptタグ内に埋め込む形式をとる。同様の目的で用いられるデータ形式の「Microdata」や「RDFa」はHTMLタグに属性を直接付与する方式であり、既存のマークアップへの変更が生じる。JSON-LDは文書の構造を記述するマークアップデータ定義のスクリプトを分離して扱えるため、導入しやすく保守もしやすい。

JSON-LDは記述形式(シンタックス)のみを定義しており、実際に何らかの意味を記述するためには別に定められた語彙集(ボキャブラリ)を用いる必要がある。Webページ上のデータ定義には「Schema.org」と呼ばれる語彙集が事実上の標準として広く使われる。これは米グーグル(Google)社、米マイクロソフト(Microsoft)社、米ヤフーYahoo!)社などが共同で整備した仕様である。

Schema.orgでは人物や組織、商品、イベント、レシピなど現実世界の様々な事物や概念を表す語彙が定義されている。JSON-LDでは「@context」でこの語彙を参照し、「@type」で対象の種類を指定することで、異なるシステム間でも同じ意味として解釈できる記述が実現する。各項目にURL形式の識別子を付与することで、外部データとの連携も可能になる。

Googleの検索エンジンはJSON-LDを積極的にサポートしており、適切に記述されたページは「リッチリザルト」と呼ばれる特別な検索結果として表示されることがある。星評価や価格、イベント日程、パンくずリストなどが検索結果画面に直接表示されるのはこの仕組みによるものである。GoogleはJSON-LDを他の構造化データ形式より推奨しており、検索エンジン最適化(SEO)としても記述が推奨されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。