読み方 : ジスキューいちまんごせんいち

JIS Q 15001

概要

JIS Q 15001とは、JIS規格の一つで、組織が個人情報を適切に保護するための体制(マネジメントシステム)を整えることを目的とするもの。個人情報保護法の内容を包含し、より具体的な運用の仕組みを定めた国内標準である。
JIS Q 15001のイメージ画像

事業活動で個人情報を取り扱う組織に対し、管理体制や運用ルールの総体である「個人情報保護マネジメントシステム」を体系的に整備するための枠組みを提供する。対象には、収集、利用、保管、提供、廃棄といった個人情報ライフサイクル全体が含まれ、リスク評価や内部規程の整備、従業員教育、事故発生時の対応手順などが求められる。

規格の構造は、ISO 9001のような他のマネジメントシステム規格と同様に、計画、実行、点検、改善というPDCAサイクルに基づいている。組織はまず個人情報の棚卸しを行い、漏洩や紛失などのリスクを評価する計画を立てる。次に、その計画に従って日常の業務を行い、その結果を点検して不備があれば改善を行う。この循環を繰り返すことで、社会情勢や技術の変化に応じた適切な情報保護が実現される。

日本の個人情報保護法との整合性を考慮して策定されており、法令遵守を支える実務的な指針として利用されることが多い。JIS Q 15001に基づいて構築されたマネジメントシステムは、第三者機関による審査を受けることで適合性の認証を取得でき、いわゆる「プライバシーマーク」制度の基準としても用いられている。

資格試験などの「JIS Q 15001」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平21修7 問80】 事業者が,一般に公開されている個人情報を使用して継続的にダイレクトメールを送付する場合,JIS Q 15001:2006への適合性から見て適切な措置はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。