IntelliJ IDEA
IntelliJ IDEAとは?

統合開発環境とは、プログラムコードの記述、ビルド、テスト、デバッグといった作業を一つのアプリケーション上で行えるソフトウェアである。IntelliJ IDEAでは、コードを入力する途中でメソッド名や変数名の候補を提示するコード補完機能が備わっており、単純な文字列一致ではなく文脈を解析した上で候補を絞り込む。文法の誤りや潜在的なバグもリアルタイムで検出し、修正案を提示する。
外部から見たプログラムの動作を変えずに内部構造を整理する「リファクタリング」(refactoring)の支援も充実している。変数名やメソッド名を変更すると関連するすべての箇所が自動で書き換えられるため、複数ファイルにまたがる修正を安全に進められる。大規模なコードベースを扱うプロジェクトで特に効果を発揮する機能である。
製品は「Community版」と「Ultimate版」の二種類が提供されている。Community版は無償のオープンソースで、Javaなどを用いたデスクトップアプリ開発に対応する。Ultimate版は有償で、SpringやJakarta EEなどのWeb開発フレームワーク、データベース操作ツール、フロントエンド開発支援などが追加される。個人学習から企業の業務システム開発まで、用途に応じて選択できる構成となっている。
ビルドツールのMavenやGradle、バージョン管理システムのGitとの連携機能も統合されており、外部ツールを別途起動せずに開発ワークフロー全体を一つの画面から操作できる。プラグインによる機能拡張にも対応しており、公式マーケットプレイスからAIコード提案やクラウドサービス連携などを追加インストールできる。
ちなみに、Kotlinは同社が開発した言語であり、米グーグル(Google)がAndroid向けモバイルアプリ開発の公式言語として採用している。IntelliJ IDEAはKotlinとの統合性が高く、Androidアプリ開発の公式IDEであるAndroid StudioはIntelliJ IDEAから派生した製品である。Java系開発環境の選択肢として現場への定着度が高く、習得することで対応できるプロジェクトの範囲が広がる。