読み方 : アイビーエムワークロードスケジューラ
IBM Workload Scheduler【IWS】
概要

企業などの業務システムでは、売上集計や請求処理、バックアップ、帳票出力など多くの処理が定期的に行われている。これらを手作業で実行すると運用負荷や操作ミスの原因となるため、処理を「ジョブ」(job)として事前に登録し、自動実行する仕組みが用いられる。IBM Workload Schedulerはその統合管理基盤として機能する。
ジョブの実行条件として、開始時刻だけでなく、前の処理の完了、特定ファイルの生成、特定イベントの発生なども指定できる。複数のジョブを順序立てて連携させるワークフロー管理にも対応しており、処理の依存関係を考慮しながら実行順序を制御することが可能である。例えば、データ取得処理が正常終了した場合にのみ集計処理へ進む、といった制御が行える。
管理者は専用の管理画面からジョブの登録や変更、実行状況の監視を行うことができる。異常終了時には担当者への通知やリカバリ処理の自動実行にも対応しており、夜間・休日を含めた無人運用を支える。管理対象はオンプレミスのサーバに限らず、クラウド環境や分散した複数のシステムにまたがるジョブも一元的に扱える。
もともとメインフレーム時代の集中管理技術を起源に持ち、物理サーバから仮想化環境、クラウドサービス、コンテナ基盤へと対応範囲を広げてきた。現在のバージョンではAI技術を活用した処理の遅延予測や最適なリソース配分の機能も取り入れられており、大量の定期処理や基幹業務を運用する金融機関、製造業、流通業などの業種で導入されている。
(2026.6.13更新)