読み方 : ハーフユーディム
HUDIMM【Half-Unbuffered Dual In-line Memory Module】One Sub-channel DDR5
HUDIMMとは?
DDR5 SDRAMの派生仕様の一つで、従来のDDR5よりも構造を簡略化することで製造コストを抑えたもの。2026年に台湾アスロック(ASRock)社や米インテル社(Intel)、台湾チームグループ(TeamGroup)社らが共同で策定した。

通常のDDR5規格のアンバッファード型メモリモジュール(UDIMM)は、モジュール内部に32ビット幅のサブチャネルを2本(合計64ビット)備え、8個前後のDRAMチップを搭載する。HUDIMMはこのうち1本のサブチャネルのみを使用する設計で、チップ数を半分程度に抑えられる。これにより製造コストが下がり、価格高騰が続くDDR5市場において低価格な選択肢が提供されることが期待される。
性能面では明確なトレードオフがある。サブチャネルが1本になることで読み書き速度が通常比で約45〜50%低下し、HUDIMM 2枚をデュアルチャネルで使っても標準UDIMMをシングルチャネルで使った場合と同程度の帯域幅に留まる。レイテンシ(アクセス遅延)への影響は小さく、Web閲覧や文書作成など負荷の軽い用途では体感差が出にくいが、ゲームや動画編集といった帯域幅を多く必要とする場面では制約になり得る。
HUDIMMと標準UDIMMの混在構成も可能で、例えば、8GBのHUDIMMと16GBのUDIMMを組み合わせると合計24GBという変則的な容量を実現できる。この場合3本のサブチャネルが機能するため帯域幅も確保しやすく、コストを抑えながら容量を増やしたい利用者にとって実用的な選択肢となる。既存のDDR5メモリスロットをそのまま使えるため、対応BIOSを備えたIntel 600/Intel 700/Intel 800シリーズのマザーボードでは追加設定なしに動作する。ノートパソコン向けには「HSODIMM」と呼ばれるSO-DIMM型の派生規格も提案されている。