HKCU【HKEY_CURRENT_USER】
概要

Windowsの「レジストリ」(registry)とは、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションの動作に必要な設定情報を階層構造で保存するデータベースである。HKCUはその中でも最上位に位置する「ルートキー」(root key)の一つであり、多数のサブキーと値によって個人用の設定が管理されている。
利用者がサインインすると、そのプロファイルに対応する設定がHKCUとして読み込まれる仕組みになっている。デスクトップの背景や画面の配色、アプリケーションのオプション、キーボードの入力設定などを変更すると、多くの場合その内容はHKCUに書き込まれ、次回のサインイン時にも同じ設定が反映される。
HKCUに保存された内容は、現在利用中のアカウントにのみ適用され、他の利用者の環境には影響しない。同じソフトウェアを使っていても、表示方法や操作環境を利用者ごとに変えられるのはこのためである。これに対し、コンピュータ全体で共通するハードウェア構成やネットワーク設定は「HKLM」(HKEY_LOCAL_MACHINE)に保存されることが多く、Windowsやアプリケーションは設定の内容に応じて両者を使い分けている。
アプリケーションのインストールや設定変更を行うと、多くの場合HKCU配下に新しい項目が追加されたり、既存の値が書き換えられたりする。個人用の設定に関するトラブルが起きた際には、このキーの内容を確認したり、必要に応じて手動で編集したりすることで、問題の解決に繋がる場合もある。ただし、レジストリの編集は誤った操作を行うとアプリケーションが正常に動作しなくなったり、利用者環境が破損したりする可能性があるため、他に方法がない場合も最終手段とされる。変更前にはバックアップを取っておくことが推奨されている。