読み方 : ハロー
HELO
概要

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)では、送信側と受信側のサーバがテキスト形式のコマンドと応答コードをやり取りしながら通信を進める。接続が確立すると受信側が準備完了を示す応答コードを返し、続いて送信側が「HELO」を送ることでセッションが本格的に始まる。
HELOの書式は「HELO mail.example.co.jp」のように、コマンド名の後ろに送信元のドメイン名を続ける形である。受信側はこれを受けて了承の応答を返し、以降は送信者アドレスを指定するMAIL FROMコマンド、宛先を指定するRCPT TOコマンド、本文を送るDATAコマンドへと続く一連のやり取りが進む。
現在では、HELOを拡張した「EHLO」(Extended HELO)コマンドが広く使われている。EHLOに対応したサーバは、受信側が利用可能な拡張機能の一覧を応答するため、送信側は認証や暗号化といった機能を確認したうえで通信方式を選択できる。実際のメールサーバの多くはまずEHLOを試み、相手が対応していない場合にHELOへ切り替える。
HELOには、通知されたドメイン名の真正性を保証する仕組みがない。送信側は任意の文字列を指定できるため、なりすましメールに悪用されやすいという問題が古くから指摘されてきた。また、申告されたドメイン名と送信元IPアドレスの逆引き結果に大きな不一致がある場合、受信側サーバが不審な通信として扱うこともある。こうした背景から、SPFやDKIM、DMARCといった送信ドメイン認証の仕組みが整備され、インターネット上のメールシステムに広く導入されている。
(2026.6.22更新)