読み方 : グーグルタグマネージャ

Google Tag Manager【GTM】

概要

Google Tag Managerとは、米グーグル(Google)社がWebサイト管理者向けに無償で提供しているタグ管理ツール。Webページ上にJavaScriptの断片的なコード(コードスニペット)を効率よく導入・管理するためのシステムである。
Google Tag Managerのイメージ画像

ここでいう「タグ」とは、Webサイトの訪問者の行動を計測したり、広告の効果を測定したりするために埋め込む小さなプログラムのことを指す。Google Analyticsによるアクセス解析や、Google広告のコンバージョン計測、Facebook広告のピクセルなど、一般的なWebサイトでは複数のタグを同時に運用することが多い。

従来はこれらのタグHTMLファイルに直接記述する必要があり、追加・修正の度にエンジニアソースコードを編集したり、コンテンツマネジメントシステムCMS)で専門的に管理する必要があった。Google Tag Manager(GTM)は、サイトに一度だけGTMを呼び出すコードを埋め込むだけで、以後のタグの追加・変更・削除はGTMの管理画面上から行えるようになる。HTMLJavaScriptの知識がなくても操作できる設計になっており、マーケティング担当者や分析担当者が自分でタグを管理できる。

GTMの中心的な概念として「タグ」「トリガー」「変数」の3つがある。タグは実行したいコードそのもの、トリガーはそのコードをいつ実行するかの条件、変数はタグトリガーで参照する動的な値を指す。例えば、「お問い合わせフォームの送信ボタンがクリックされたとき(トリガー)に、コンバージョン計測スクリプトタグ)を発火させる」といった設定が可能だ。

また、GTMにはプレビュー機能があり、変更内容を本番環境に公開する前に動作確認できる。過去の変更履歴を「バージョン」として保存する仕組みもあるため、問題が発生した際には以前の状態に戻すことができる。GTM自体は無償で利用できるが、大規模な組織向けには有償の「Tag Manager 360」も提供されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。