Gemini Spark
概要

対話形式で質問に答える従来のAIは一問一答の利用が中心で、複数のアプリケーションにまたがる操作や長時間の作業には人間の継続的な操作が必要だった。Gemini Sparkは処理の自動化と自律的な行動を実現する「AIエージェント」で、2026年に発表された。
利用にあたっては、Spark画面のテキストボックスにやらせたい作業内容を入力し、実行のタイミングを指定する。処理の単位は「タスク」と呼ばれ、再利用可能な指示に文脈を持たせた「スキル」や、時間や条件に応じて自動的に起動する「スケジュール」という仕組みが用意されている。例えば、毎朝メールとカレンダーの予定を確認して優先事項を知らせたり、特定の人物からのメールに返信の下書きを自動作成するといった使い方ができる。
Gemini Sparkは同社のAIモデル「Gemini 3.5 Flash」と、AIエージェント実行基盤「Antigravity」の上で動作する。画面をピクセル単位で読み取って操作する方式ではなく、構造化されたAPI連携を通じてツールに接続するため、動作の予測がしやすい。連携先はGmailやGoogleカレンダー、Google Drive、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Google KeepなどのGoogleサービスに加え、AIサービス間の連携規格「MCP」(Model Context Protocol)を通じて外部のアプリやサービスと連携することもできる。支払いや外部へのメール送信など影響の大きい操作を行う際には、事前に利用者の承認を求める仕組みを備える。
提供対象は当初、18歳以上の「Google AI Ultra」プラン加入者の一部と、一部の法人ユーザーに限られていたが、その後、対応言語や利用地域が徐々に拡大されている。日本では2026年7月末に提供が開始された。macOS版Geminiアプリへの対応も進められ、ダウンロードフォルダ内のPDFを種類別に振り分けるといった、デスクトップ上のファイル操作もこなせるようになっている。