読み方 : ジーピーティーファイブ
GPT-5
GPT-5とは?

質問の内容に応じて処理方式を自動的に切り替える仕組みが導入されている。単純な問い合わせには短時間で応答し、高度な論理的思考が必要な問題には内部で長めの推論を経てから回答を導き出す。利用者がモデルを個別に選択しなくても、会話の内容に応じて適切な処理経路が選ばれる構成であり、OpenAIはこれを「統合型システム」と位置付けている。
テキストに加えて画像や音声も処理できる「マルチモーダル」対応も前世代からさらに充実しており、図表の解析や音声の文字起こしといった業務にも実用的な精度で利用できる。長い入力文を扱う能力も向上しており、大規模な文書の解析や長時間の対話でも文脈を維持したまま一貫した回答を返す。
性能面では、数学やプログラミング、医療診断など複数の評価指標でそれまでの最高水準を更新した。事実と異なる情報を生成する「ハルシネーション」(hallucination:幻覚)の抑制や安全対策も強化されており、企業の文書作成や顧客対応の自動化、ソフトウェア開発支援など実務への導入が進んでいる。APIでも提供されており、有料プランでは推論能力を拡張した「GPT-5 Pro」も利用できる。
リリース後も改良が続けられており、2025年12月には推論能力を強化した「GPT-5.2」が、2026年4月にはサイバーセキュリティ対応や安全対策を改善した「GPT-5.5」が相次いで登場した。各バージョンは用途や処理能力の異なる複数の派生モデルで展開されており、用途に応じて切り替えて利用できる。一部の高度なモデルは有料プランでのみ提供される。