GLM【General Language Model】
概要

自然言語で入力された文章を解釈し、文脈を踏まえた応答や文章生成、要約、翻訳を行う。中国語処理に強みを持つほか、英語や日本語など複数言語に対応し、画像や音声を含めて扱うマルチモーダルモデルも展開されている。論理的な推論やツール連携、自律的な作業の実行にも対応する。
智譜AIは清華大学における研究成果を母体に2019年に設立された企業である。GLMは2021年に最初のモデルが公開されて以降、パラメータ規模を拡大したモデルや対話用途に特化したモデルなど複数世代へと発展を続け、2026年には新世代モデルの「GLM-5」が発表された。前世代から規模を約2倍に拡大し、複数段階の推論やコーディング能力、自律的なタスク実行の能力が強化されている。
GLMの一部のモデルはオープンウェイトモデルとして公開され、誰でも自由に入手して使用できる。これにより、利用者は自社環境でモデルを実行したり、用途に応じて追加学習を行った独自モデルを開発することができる。ソフトウェア開発支援や企業向けチャットボット、文書検索、業務自動化などへの利用が広がり、中国国内では多くのAIサービスの基盤として採用されている。
2026年6月に公開された「GLM-5.2」は世界的なAI性能評価機関であるArtificial Analysisのベンチマークでは51点を記録した。米オープンAI(OpenAI)社や米アンスロピック(Anthropic)社の一部モデルに次ぐ世界4位となり、米グーグル(Google)社の各モデルを上回る結果となった。プログラミング評価の一つであるCode Arenaでも利用可能なモデルの中で首位を獲得しており、コーディング関連のベンチマークでは他社の主要モデルに匹敵する水準にありながら、API料金は米大手サービスの数分の一で、手元の環境で実行することもできる。