読み方 : フォーティクライアント
FortiClient
概要

中心的な機能はVPN接続である。利用者はFortiClientを起動して認証を行うことで、リモートワークや外出先からでも社内のファイルサーバや業務システムへアクセスできる。通信は暗号化されるため、公衆無線LANなど安全性の低い環境でも盗聴や改竄のリスクを低減できる。
VPN以外にも、マルウェア対策やWebフィルタリング、脆弱性スキャンなどのセキュリティ機能を持つエディションが提供されている。端末への脅威を検出・遮断しながら安全なネットワーク利用を実現する。上位エディションにはEDR(Endpoint Detection and Response)機能も含まれる。
無償版と有償版に分かれており、無償版では主にVPN接続を利用できる。有償版は同社の統合セキュリティプラットフォームである「セキュリティファブリック」と連携し、「FortiClientEMS」と呼ばれる集中管理サーバを通じて、複数端末への設定配布やセキュリティポリシーの適用を一元的に行える。端末の更新状況や保護状態を確認し、基準を満たさない端末の接続を制限する仕組みにも対応している。
同社はもともと、企業ネットワークの境界を守る統合脅威管理(UTM)機器で知られていた。リモートワークの普及やクラウドサービスの一般化により、社外へ持ち出す端末そのものを保護する必要性が高まったことで、FortiClientの導入が広がった。WindowsやmacOS、Linux、iOS、Androidに対応しており、ゼロトラストの考え方に基づいて端末の状態を検証した上でアクセスを許可する運用も可能である。
(2026.7.11更新)