読み方 : イグジフツール

ExifTool

ExifToolとは?

画像ファイルなどのメタデータを操作・編集するツールの一つ。カナダのソフトウェア開発者、フィル・ハーベイ(Phil Harvey)氏が開発し、2003年にオープンソースとして公開された。Windows、macOS、Linuxで動作する。
ExifToolのイメージ画像

メタデータとは、ファイルの内容そのものではなく、ファイルに付随する付加情報のことである。デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真には、撮影日時や撮影機種、レンズ名、シャッタースピード、ISO感度、撮影時のGPS座標といったメタデータが自動で記録される。ExifToolはこうした情報の読み取りや書き込み、削除、複製等の操作をコマンドラインで行うツールである。

対応するファイル形式として、JPEGPNGRAWデータといった画像ファイルのほか、MP4などの動画ファイルMP3などの音声ファイルがあり、PDFファイル圧縮ファイルメタデータも扱える。「ExifTool」という名称だが、メタデータの規格はデジタルカメラ標準の「Exif」形式だけでなく、著作権情報を管理する「IPTC」、アドビが提唱した「XMP」などの形式にも対応している。

操作はコマンドプロンプトやターミナル、シェルから行う。「exiftool ファイル名」と入力するだけでそのファイルメタデータが一覧表示される。オプションを指定することで特定の項目だけを抽出したり、撮影日時など特定の項目を書き換えることもできる。フォルダ内の大量のファイルへ同じ処理を一括適用する機能もあり、数千枚の写真を撮影日時でリネームしたり、月別フォルダへ自動で振り分けたりといった作業を少ない命令文で実行できる。

プライバシー保護の用途でも活用される。写真をSNSに公開する際、画像に残った撮影日時からその日の所在や行動が特定されたり、GPS情報から撮影場所が特定される恐れがあるため、ExifToolでメタデータを削除することで情報の流出を防げる。犯罪捜査などのデジタルフォレンジックや、報道・研究の分野では、画像に付随する機器情報や編集履歴を調べる補助手段としても使われている。

ExifToolはグラフィカルな操作画面(GUI)を持たないが、サードパーティ製のフロントエンドアプリケーションと組み合わせることでGUIを追加して視覚的に操作することもできる。また、多くの画像管理ソフトや編集アプリがExifToolを内部に組み込んでおり、利用者が気づかないうちにExifToolのメタデータ編集機能を利用している。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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