Everyoneグループ
概要

アクセス権限の設定で「Everyone」に読み取り権限を与えれば、個々の利用者名を設定しなくても、すべての利用者が共通してアクセスできるようになる。ファイルやフォルダ、共有フォルダ、レジストリ、プリンタなどのアクセス制御で広く利用されている。
一方、変更やフルコントロールといった強い権限をEveryoneに付与すると、想定していない利用者まで操作できる状態になりかねない。ファイルの改竄や削除といった被害につながる恐れもあるため、実際の運用では必要最小限の権限にとどめ、用途に応じた専用グループを利用することが基本とされている。
Everyoneグループには固定のセキュリティ識別子(SID)が割り当てられており、その値は「S-1-1-0」である。このSIDはWindowsのバージョンを問わず共通しており、アクセス権の判定にはグループ名ではなくSIDが用いられる。利用者がサインインするとWindowsはアクセストークンを作成し、対象となる特殊グループのSIDを自動的に追加する仕組みになっている。
Everyoneグループに含まれる範囲は、Windowsのバージョンによって異なる。Windows 2000以前では、匿名ログオンによる利用者(ANONYMOUS LOGON)もこのグループの既定のメンバーとして扱われていた。しかしWindows Server 2003以降は既定の動作が変更され、認証済み利用者(Authenticated Users)と一時利用者(Guestアカウント)のみが対象となり、匿名アクセスは除外されるようになった。これはEveryoneへの権限付与が、意図せず外部の攻撃者などにまで許可してしまう状況を避けるための変更である。設定を変更して匿名利用者を含めることも可能だが、通常は推奨されない。