読み方 : エラスティックアイピーアドレス

Elastic IPアドレス【Elastic IP Address】EIP

概要

Elastic IPアドレスとはAmazon Web Services(AWS)が提供する、固定されたグローバルIPv4アドレスEC2インスタンスなどに割り当てられるアドレスで、明示的に解放するまで同じアドレスを保持できる。
Elastic IPアドレスのイメージ画像

WebサーバメールサーバなどIPアドレスを固定する必要があるサービスで利用される。DNSのAレコードに登録しておけば、背後のインスタンスを入れ替えても外部からは同じアドレスでアクセスできる。

AWS上のサービスでは原則としてIPアドレスは動的に割り当てられ、固定されたアドレスの使用は保証されない。Elastic IPアドレスを申し込めば、常に同じIPアドレスを使用し続けることができる。主にEC2インスタンスで使用されるが、他のサービスでも利用できる。

クラウド環境では仮想サーバを容易に作成・削除できるため、IPアドレスサーバ本体ではなくアカウント側で管理し、必要に応じて別のリソースへ移せる設計になっている。インスタンスに障害が発生した際には、正常なインスタンスへ即座に再関連付けすることで、接続先を変えずにサービスを継続できる。

従来のオンプレミス環境サーバ固定IPアドレスを設定する考え方とは異なり、IPアドレスサーバの対応関係を運用の都合で柔軟に変えることができる。なお、IPv6アドレスには対応しておらず、利用できるのは割り当てを行ったリージョン内に限られる。一つのElastic IPアドレスを同時に複数のインスタンスへ割り当てることもできない。

料金面では、2024年2月以降、使用中・未使用を問わずすべてのElastic IPアドレスが課金対象となった。料金は1時間あたり0.005米ドルで、年間では1アドレスにつき約43.80米ドルとなる。世界的なIPv4アドレスの枯渇を受けた措置であり、不要なアドレスを放置すると無駄なコストが発生するため、使わなくなったElastic IPアドレスは速やかに解放することが推奨される。初期状態ではリージョンごとに5つまでという上限が設けられており、それ以上必要な場合はAWSへ申請すれば割り当てを受けることができる。

(2026.7.15更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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