読み方 : イーエスピーさんじゅうに

ESP32

ESP32とは?

中国のエスプレッシフ・システムズ(Espressif Systems/乐鑫信息科技)が開発したマイクロコントローラWi-FiBluetoothを一つに統合した設計が特徴で、IoT機器の開発や電子工作に広く用いられている。
ESP32のイメージ画像

最大240MHzで動作するデュアルコアCPU(Xtensa LX6)を内蔵しており、複数の処理を並行して実行できる。520KBのSRAM、各種インターフェースGPIOSPI、I2C、UART)に加え、A/Dコンバータやタッチセンサー機能、暗号処理用の専用回路などがワンチップに統合されている。外付け部品を最小限に抑えながら高度なシステムを構築できる。

2.4GHz帯のWi-Fiを通じてインターネットクラウドサービスとのデータ送受信が行えるほか、Bluetooth Low Energyにも対応している。外部からの設定時だけスマートフォンと接続し、運用中はWi-Fi経由でデータを送信するといった柔軟な構成がワンチップで実現できる。省電力のスリープモードを備えており、乾電池駆動の端末でも利用できる。

対応開発環境も豊富で、メーカー公式の「ESP-IDF」の他、「Arduino IDE」や「MicroPython」「CircuitPython」といった環境にも対応しており、C言語に不慣れな利用者でも開発を始めやすい。技術資料やサンプルコードがオープンに共有されており、趣味の電子工作から企業のプロトタイピングまで様々な用途で利用されている。

日本で販売される製品としては、アンテナや電源回路を組み合わせ、日本の技術基準適合証明技適)を取得済みのモジュール電子基板)形式が一般的である。複雑な高周波回路設計を省略でき、法的な問題なく無線機能を利用できる。派生製品として「ESP32-S3」や「ESP32-C3」なども展開されており、用途や必要なコア数に応じて選択できるシリーズ構成となっている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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