読み方 : イーエムブイスリーディーセキュア
EMV 3Dセキュア【EMV 3-D Secure】3Dセキュア2.0/3D Secure 2.0
概要
EMV 3Dセキュアとは、インターネット上のクレジットカード決済時に追加認証を行い、不正利用を防止する仕組み。国際的な標準規格で、不正利用を未然に防ぎつつ、快適な決済を実現する。

従来の「3Dセキュア1.0」では、決済のたびに専用のパスワードを入力する画面が表示され、利用者が手続きを中断してしまう「カゴ落ち」が発生しやすい課題があった。EMV 3Dセキュアでは「リスクベース認証」という仕組みが導入され、決済時にデバイス情報や購入履歴、配送先住所といった膨大なデータをカード発行会社へ送信し、システムがリアルタイムで不正のリスクを判定する。
例えば、ある日突然今までとは別の大陸で高額商品の決済が試みられた場合には、カード番号が盗まれた可能性を疑い、追加の認証を要求する「チャレンジフロー」手続きへ誘導される。正規の取引の大半はリスクが低いと判断され、追加認証を省略した「フリクションレスフロー」手続きでスムーズに決済できる。
追加の認証手続きも、従来の固定パスワードではなく、スマートフォンの指紋認証や顔認証、あるいは一度限り有効なワンタイムパスワードなどが用いられる。これにより、パスワードの忘失や盗用による被害を防ぎつつ、本人確認の精度を大幅に向上させている。
名称の「EMV」はEuropay、Mastercard、Visaの世界的なクレジットカードブランド大手三社の頭文字を繋げたもので、三社が主導して標準化が推進された。日本のJCBなど三社以外の主要な国際ブランドにも支持されており、日本国内においても2025年までにすべてのECサイトへの導入が実質的に義務化されるなど、オンライン決済の安全性を支える不可欠なインフラとなっている。