読み方 : エイカーテストファイル

EICARテストファイル【EICAR test file】

概要

EICARテストファイルとは、ウイルス対策ソフトウェアが正常に機能しているかどうかを安全に確認するために使用される標準的なテスト用ファイル。実際のマルウェアを使わずにウイルス検知動作確認ができる。
EICARテストファイルのイメージ画像

ウイルス対策ソフトウェアが正しく動作しているかを確認したい場合、実際のマルウェアを使ってテストすることは感染リスクがあり危険である。EICARテストファイルはこの問題を解決するためにウイルス対策の研究機関であるEICAR(European Institute for Computer Antivirus Research)とCARO(Computer Antivirus Researchers Organization)が共同で策定した業界標準のテスト用ファイルである。その実体は、何ら悪意のある動作を行わない無害なテキストファイルである。

中身は68文字の「X5O!P%@AP[4\PZX54(P^)7CC)7}$EICAR-STANDARD-ANTIVIRUS-TEST-FILE!$H+H∗」という文字列のみで構成されている。この文字列は業界標準として各ウイルス対策ソフトメーカーが検知対象として登録することが取り決められている。ファイル拡張子は通常「.com」が使われるが、この文字列を含むファイルウイルス対策ソフトが検出できれば、エンジンが正常に機能していることの確認が取れる仕組みだ。

実際の利用場面としては、ウイルス対策ソフトの新規導入後の動作確認、メールゲートウェイやWebプロキシのウイルスフィルタリング機能のテスト、クラウドストレージのマルウェアスキャン機能の検証などが挙げられる。EICARテストファイルをメールに添付して送受信テストを行うことで、メールサーバウイルス対策機能が検知・ブロックするかどうかを安全に確かめることができる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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