Domain Admins
概要

Active Directoryでドメインを構築すると自動的に作成されるビルトイングループの一つである。初期状態ではAdministratorアカウントのみがメンバーとして登録されており、任意のアカウントを追加できる。追加したユーザーはAdministratorと同等の権限を持つ。
このグループのメンバーは、ドメイン内の利用者アカウントやコンピュータ、グループポリシーなどを管理する権限を持つ。新しい利用者やコンピュータの追加、パスワードの変更、共有フォルダのアクセス権の変更、ソフトウェアのインストールなど、システムに関する様々な管理操作を実行できる。
Domain Adminsのメンバーは、ドメインに参加しているすべてのサーバおよびパソコンのローカルAdministratorsグループに自動的に追加される仕組みになっている。つまり、このグループのメンバーであれば、ドメイン内のいずれのWindowsコンピュータにも管理者としてアクセスできる。
権限が非常に強力であるため、アカウントが不正利用された場合の影響は甚大である。サイバー攻撃や内部不正によってアカウントが乗っ取られると、ドメイン内の全システムへの特権的なアクセスが可能になり、機密情報の漏洩やシステムの破壊といった深刻な被害に繋がりかねない。このため、メンバーは必要最小限の担当者に限定し、日常業務には一般権限のアカウントを用いて管理作業時のみDomain Adminsの権限を行使する運用が行われる。多要素認証の適用や操作履歴の監査も一般的な対策である。
Active Directoryには、Domain Adminsのほかにも「Enterprise Admins」や「Schema Admins」など、異なる範囲の管理権限を持つ組み込みグループが存在する。Domain Adminsが単一ドメインを対象とするのに対し、Enterprise Adminsは複数のドメインで構成されるフォレスト全体を管理する権限を持つ。組織では管理業務の範囲に応じてこれらのグループを使い分ける。