Django

概要

Djangoとは、Python向けのWebアプリケーションフレームワークの一つ。アプリケーション3層に分けるMVCアーキテクチャを基礎とする。BSDライセンスに基づいてオープンソースとして公開されている。

プログラミング言語Pythonを用いて迅速にWebアプリケーション開発するための枠組みを提供する。様々なアプリケーションに共通する基本的な機能や仕組みは実装済みで、開発者は自らのアプリケーションに固有の要素だけを記述すれば良い。

主な機能

データベースと連動したWebサイトWebアプリケーション開発を主眼に据えており、データモデルPythonクラスとして記述すると、内蔵のO/Rマッパーが外部のリレーショナルデータベースを利用してデータの保管・管理をってくれる。

Webページ雛形データを埋め込んで表示するテンプレートエンジンURL文字列を解析してアプリケーション内のコンポーネントや機能に対応付けるディスパッチャフォーム入力の検証やシリアル化キャッシュによる処理の高速化・効率化、国際化などの機能を提供する。

また、特定のエリアへのアクセスユーザー認証を要求する仕組みや、Webアプリケーションとして実装されたサーバの管理画面、RSSフィードなどの生成、Sitemaps形式のサイトマップ生成、ページへのコメント投稿機能など便利な拡張機能が同梱されている。

対応システム

Webサーバソフトウェアとの接続・連携にはWSGIやASGIを用いることができ、Apachenginxなど主要なWebサーバの多くに対応する。Django自体も簡易なWebサーバソフトを内蔵しており、開発時やテスト時に手軽に動作を確認することができる。

データベース管理システムRDBMS)との接続機能は標準でOracle DatabaseMySQLPostgreSQLSQLiteに対応しており、有志が開発・公開しているアダプタを介してSQL ServerDb2ODBCなどに接続することもできる。KVSなどのNoSQLデータベースに対応させる拡張機能開発されている。

(2023.10.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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