DSP版 【Delivery Service Partner version】

概要

DSP版(Delivery Service Partner version)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のパソコン向けオペレーティングシステム(OS)製品であるWindowsの販売パッケージの一つで、コンピュータの部品とセットで販売されるもの。

Windowsの販売方式には、店頭で単体で販売される通常パッケージと、パソコン本体に内蔵して出荷されるOEM版(プレインストール版)、パーツにバンドルされて販売されるDSP版がある。DSP版はWindows XPから導入されたパッケージで、自作パソコンやショップブランド製品などでよく利用される。

DSP版はCPURAMメモリモジュール)、内蔵ストレージハードディスクSSD)、光学ドライブDVDドライブなど)とセットで販売され、内容は通常版およびOEM版と変わりなく、同じようにパソコンに導入・使用することができる。ただし、バンドルされたパーツを組み込んだコンピュータで使用しなければならないという制約がある。また、ケースやケーブル、CPUファンなど、BIOSOSから認識されない部品にバンドルして販売することはできない。

Windowsバージョンにもよるが通常版より1万円以上安価に提供される場合もあるため、型落ち製品や在庫処分品など売価数百円程度の極めて安い部品にバンドルして事実上のパッケージ版の安売りのように販売する小売店もある。購入者はOSなしモデルのパソコンに組み込んで使用することでOEM版やパッケージ版より安価にWindowsを入手できる。

(2019.4.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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