Cursor
概要

米マイクロソフト(Microsoft)社がオープンソースとして公開している「Visual Studio Code」(VS Code)をベースに構築されており、VS Codeの操作感や拡張機能をそのまま引き継いでいる。VS Codeに慣れた開発者は、そのままの感覚でAI支援機能を利用できる。
従来の開発環境では、コードの書き方やエラーの解決方法を外部のWeb検索やAIチャットで個別に調べる必要があった。Cursorはエディタ内部にAIが組み込まれているため、画面を切り替えることなく作業を継続できる。この利便性から、効率化を求めるエンジニアだけでなく、プログラミングに不慣れな初心者からも注目を集めている。
編集画面の横に表示されるチャット画面から自然言語で指示を与えると、AIがコードを生成・修正して提示する仕組みである。AIは現在編集中のファイルだけでなく、プロジェクト内の複数ファイルを横断的に参照しながら回答を生成する。変更内容は差分として確認してから適用できるため、生成結果を確認しつつ開発を進めることができる。
近年では、AIエージェント機能の強化が進んでいる。利用者が実現したい内容を指示すると、AIが関連ファイルを探索し、コードを編集し、必要に応じてコマンドを実行しながら一連の作業を自律的に進める。複数のAIエージェントが異なる役割を持って並列で作業を進めるマルチエージェント機能も備えており、従来は順番に行っていた工程を同時に処理できる。
AIの基盤には米オープンAI(OpenAI)社の「GPT」シリーズや米アンスロピック(Anthropic)社の「Claude」シリーズ、米グーグル(Google)社の「Gemini」シリーズなど複数の大規模言語モデル(LLM)に対応しており、用途や契約しているサービスなどに応じてモデルを切り替えることができる。無料プランも用意されているが、高度なモデルの利用や利用回数の制限解除には月額制の有料プランへの加入が必要である。