読み方 : クロードコワーク

Claude Cowork

概要

Claude CoworkとはアンスロピックAnthropic)社が提供する汎用のAIエージェント。利用者が作業の目的を指示すると、AIが複数の手順を自律的に組み立てて実行し、文書や表計算、プレゼンテーション資料、報告書といった成果物を作成する。一問一答を繰り返す対話型の使い方とは異なり、まとまった業務を任せて完了まで進めることを目的とした機能である。
Claude Coworkのイメージ画像

利用者は完成させたい内容を自然な文章で伝えるだけでよく、AIが必要な作業を計画した上で順番に処理を進める。Webブラウザを操作して情報を集めたり、パソコン内のファイルクラウド上の資料を参照したりしながら、成果物をまとめ上げる仕組みになっている。

一般的な生成AIでは、回答を受け取った後に利用者自身が内容を編集したり、別のソフトに貼り付け直したりする作業が発生しやすい。これに対しClaude Coworkは、複数の処理をまとめて実行することで、完成形に近い文書や資料を返す点を重視して設計されている。大きな作業を複数の処理に分割し、並行して進める仕組みも備えており、調査と文書作成を同時に進行させることもできる。

作業の途中で利用者に確認を求める場合があるほか、重要なファイルの保存や送信を行う際には人間の承認を必ず求める設計になっている。長時間の処理や複数工程を含む作業は、利用者が画面の前を離れている間も継続して進行する。時刻や曜日を指定した定期実行にも対応しており、決まったタイミングで報告書を作成するといった使い方ができる。

提供当初はパソコンのデスクトップアプリのみで利用できたが、2026年にはWeb版とモバイル版も提供されている。スマートフォンの専用アプリから指示を送り、離れた場所にあるパソコンで処理を進行させるといった使い方も可能になっている。企業向けには利用状況の管理やアクセス制御など、組織で導入する際に必要となる管理機能も用意されている。

Claude Coworkは、ソフトウェア開発者向けのAIエージェントである「Claude Code」で培われた自律実行の技術を、事務作業や企画業務など様々な知的業務へ応用する目的で開発された。プログラミングの知識がなくても利用できるよう、複雑な設定やコマンド入力を必要としない操作体系が採用されている。文書作成や情報整理、データ分析、資料作成など、知識労働で反復して発生する作業の効率化を主な対象としており、指定したフォルダ内のファイル整理や名称変更、会議の議事録からの情報抽出といった定型作業も自動で処理できる。

(2026.7.13更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。