Claude

機械学習モデルとしてはTransformer型の大規模言語モデルの一種であり、大量のテキストデータを用いて事前学習されている。AIサービスとしては利用者から入力された質問や指示に対して、文脈を踏まえた自然な文章を生成する。画像の内容を理解するマルチモーダル機能や、コンピュータの画面を操作してタスクを代行する機能など、より実践的なツールとしても利用できる。
大きな特徴として、安全性や有害出力の抑制に配慮した設計思想がある。「Constitutional AI」(constitutional:憲法の、立憲主義の)と呼ばれる同社独自の手法を用い、あらかじめ定めた倫理原則に基づいてモデルの応答を調整している。不適切な内容や危険な指示への応答を制限しつつ、有用な回答を提供することを目指している。
また、一度に読み取れる情報の量、いわゆるコンテキストウィンドウが非常に大きいことも強みであり、長大な文書や複数のファイルを一括で解析し、その内容に基づいた緻密な回答を行うことが可能である。コンピュータプログラムのソースコード生成を得意とし、企業のソフトウェア開発でもそのまま利用できる品質のコードを生成可能とされる。
モデルの構成は、用途に合わせて複数のバリエーションが用意されている。最も高い知性を持ち複雑な思考を得意とする「Opus」(オーパス)、性能と速度のバランスに優れ汎用性の高い「Sonnet」(ソネット)、そして非常に高速で低コストな「Haiku」(ハイク、日本の俳句に由来)という名称のモデル群により、日常的なチャットから高度な研究開発まで幅広く対応している。
同社のWebサイトにユーザー登録してWebブラウザから対話的に利用できるほか、クラウドサービスやAPIを通じてClaudeの機能にアクセスすることもできる。Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformといった主要クラウド上でも利用でき、多くの企業が業務の自動化や効率化に採用している。