CSS3 【Cascading Style Sheets Level 3】 CSS 3.0

概要

CSS3(Cascading Style Sheets Level 3)とは、Webページの見栄えなどを記述するCSS規格の第3版。W3Cが2011年に勧告した。仕様が対象や分野ごとにモジュール(部品)化されており、初版の発行後、モジュールごとに異なるタイミングで仕様追加や修正がわれている。

CSS 2.1に比べて新たに盛り込まれた仕様としては、文字の縦書き(縦組み)、段組み、ルビ(ふりがな)、角を丸めた輪郭(角丸)、文字や図形の影(ドロップシャドウ)、2次元的あるいは3次元的な変形(トランスフォーム)、時間をかけた遷移・変化(トランジション)、アニメーション、透過色、グラデーション、表示環境に応じてスタイルを切り替える「メディアクエリ」(media queries)、「最初の」「n番目の」などを含む高度なセレクタ、印刷や音声を制御するためのプロパティなどがある。

CSS3はCSS2.1以前に定められた構文規則などの基本仕様に様々な「Level 3」モジュール仕様を組み合わせた集合体であり、最初の勧告から10年以上経っても新規のモジュールが追加され続けている。

一部のモジュールではLevel 3仕様からさらに機能が追加された「Level 4」の検討が開始されているが、今後はモジュールごとの追加・更新が繰り返され、「CSS4」といったまとまった形での規格策定やバージョン表記はわれない見通しとなっている。

(2023.12.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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