読み方 : クリエーターオーナー

CREATOR OWNER

概要

CREATOR OWNERとはWindowsアクセス制御において、ファイルフォルダを新規に作成した利用者を動的に指し示す特殊なセキュリティグループ。固定のメンバーを持たず、オブジェクトを作成した利用者に応じて対象が入れ替わる仕組みになっている。
CREATOR OWNERのイメージ画像

Windowsでは、ファイルフォルダなどの保護対象オブジェクトごとに所有者が定められ、通常は作成した利用者がその所有者となる。CREATOR OWNERは実在する特定の利用者アカウントを指すものではなく、「そのオブジェクトの現在の所有者」を表す予約済みの識別子として機能する。

アクセス制御エントリに登録されたCREATOR OWNERは、継承可能なプレースホルダとして扱われる。フォルダ配下に新しいファイルサブフォルダが作成されると、システムがこのプレースホルダを実際の所有者の識別子に自動で置き換える。これにより、親フォルダに一度設定した権限を、配下で作成される各オブジェクトの作成者へ個別に継承させることができる。

代表的な利用例が共有フォルダのアクセス権設定である。フォルダに対してCREATOR OWNERへのフルコントロールを許可しておくと、そのフォルダ内で新規に作成したファイルサブフォルダについて、作成した本人が自由に編集や削除を行える状態になる。一方、他の利用者が作成したファイルに対しては、この権限は適用されない。他の利用者に個別の権限を与えない限り、勝手に変更や削除ができない環境を容易に構築できる。

CREATOR OWNERと「所有者」は異なる概念である。リストからCREATOR OWNERが削除されても、その配下に作成されたファイルフォルダの所有者は、作成した利用者のまま変わらない。所有者はオブジェクト固有の属性であるのに対し、CREATOR OWNERはアクセス制御の仕組みの中で参照される動的な識別子である。アクセス権設定の画面上ではAdministratorsやUsersなどの通常のグループと並んで表示されるが、所属する利用者を一覧表示したり、手動で追加や削除を行ったりすることはできない。

(2026.7.18更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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