CPLD 【Complex PLD】 Complex Programmable Logic Device
概要
CPLD(Complex PLD)とは、内部の論理回路の構造を再構成できるPLD(Programmable Logic Device)のうち、数千ゲートから数万ゲート程度の比較的複雑な構造を持つもの。他のPLDと共通する特徴として、製造後に内部の回路構成を変更することができる。これは通常のICチップでは不可能で、利用者側(組み込み機器の開発者など)が自由に回路を設計してチップの振る舞いを変更することができる。CPLDはPLDの中では集積度が高く、多くの素子を組み合わせて回路を構成できるため、複雑な機能を持ったチップを開発することができる。
数百万ゲートに及ぶより高い集積度のPLDにFPGA(Field Programmable Gate Array)があり、より高度な機能を作り込むことができるが、多くのFPGA製品は内部の記憶素子が揮発性メモリ(SRAM)で電源断により内容が失われる一方、CPLDは不揮発性メモリで起動直後に動作させることができる。
(2020.9.13更新)