読み方 : コミットぶん
COMMIT文【COMMIT statement】
概要
COMMIT文とは、データベースのトランザクション内で行った変更を確定し、正式に反映させるためのSQL文。トランザクション処理では、データの追加や更新、削除といった処理を実行してもCOMMIT文を発行するまではその内容が確定されず、一時的な状態に留まる。

複数の処理を一体不可分の単位として管理する処理方式を「トランザクション処理」という。複数のSQL文をまとめて実行し、最後にCOMMIT文を発行する。COMMIT文が実行される前は、変更を加えた本人だけがその内容を確認でき、他の利用者には反映されない状態が続く。
COMMIT文を実行すると変更が確定し、以後は他の利用者からもその内容を参照できる状態になる。データベース製品によっては、この時点でトランザクション中に取得していたロックが解除される。利用者が明示的にCOMMIT文を実行しなくても、各SQL文の処理後などに自動でコミットされる「オートコミット」という仕組みを備える製品もある。
COMMIT文と対になるSQL文に「ROLLBACK文」がある。処理の途中で誤りが見つかった場合や処理を中断したい場合には、ROLLBACK文を実行することでトランザクション開始前の状態に変更内容を戻すことができる。COMMIT文によって一度確定した変更は、通常のROLLBACK文では取り消せない仕組みになっている。
「トランザクション」という単位を設けている理由は、複数の処理をひとまとまりとして扱い、途中で異常が発生した場合でも中途半端な状態のままデータが確定してしまうことを防ぐためである。例えば、銀行口座間の送金処理では、出金と入金という二つの更新を一つのトランザクションとして扱う。両方の処理が正しく完了した場合にCOMMIT文を実行し、いずれかが失敗した場合にはROLLBACK文で全体を元の状態に戻すという運用を行う。これにより、システム障害が発生した場合でもデータの不整合や破損を防ぐことができる。
(2026.9.17更新)