読み方 : シーイーシー
CEC【Consumer Electronics Control】
概要
CECとは、HDMIケーブルで接続されたテレビやビデオレコーダー、AVアンプなどの機器が制御信号をやり取りし、互いに連動して動作するための仕組み。対応機器を接続すると、一台の操作に合わせて他の機器に自動的に電源を入れたり、入力を切り替えたりできる。

最も広く使われる機能は電源の連動である。例えば、レコーダーの再生を開始するとテレビの電源が入り、自動的に該当するHDMI入力へ切り替わる。逆に、テレビの電源を切ると接続されたレコーダーやAVアンプも待機状態になる。
テレビのリモコンだけでレコーダーの再生や停止、早送りといった基本操作を行える場合もある。利用できる機能は機器の種類や製品によって異なり、基本的な電源連動や入力切り替えは広く対応している一方、高度な操作まで共通に扱えるわけではない。異なるメーカーの組み合わせでは一部の機能が動作しないこともあるため、対応状況は製品の仕様で確認する必要がある。
制御信号は映像や音声とは別の専用線を通じて送受信される。HDMIコネクタのピン13番がその経路として割り当てられており、この1本の信号線で最大15台の機器を数珠繋ぎに制御できる。通信速度は低速だが、電源操作や入力切替、音量調整といった制御情報の伝達用途には十分である。
HDMI規格の策定当初から仕様に含まれており、2002年のHDMI 1.0から規格書に明記されている。ただし、機器メーカーへの実装義務はなく、対応・非対応は製品によって異なる。ソニーの「ブラビアリンク」やパナソニックの「ビエラリンク」など、各社が独自の名称で提供しているが、基本的な制御方式は共通であり、対応機器同士であれば一定の相互運用性が確保されている。
(2026.7.11更新)