読み方 : シービーダブリューエフキュー

CBWFQ【Class-based Weighted Fair-Queue】

概要

CBWFQとは、ネットワーク機器で通信トラフィックを分類し、それぞれに帯域を割り当てて公平に処理するキューイング方式の一つ。主にルータなどで利用され、重要な通信を優先的に扱うことでネットワークの品質を制御するQoSQuality of Service)技術の一部として用いられる。
CBWFQのイメージ画像

ネットワークでは多様な種類の通信が同時に流れるため、混雑が発生すると遅延やパケット損失が起こる可能性がある。CBWFQでは通信をあらかじめ定義した「クラス」(種別、区分)に分類し、それぞれのクラスごとにキュー(待ち行列)を設けて処理する。クラス送信元アドレス宛先アドレスプロトコルポート番号などの条件に基づいて定義される。

クラスには重みや帯域幅が割り当てられ、ルータはそれらの設定に基づいてパケットを順番に送信していく。重みの大きいクラスにはより多くの帯域が配分されるため、重要なアプリケーションの通信を優先的に処理することが可能になる。この仕組みにより、音声通話や映像配信など遅延に敏感な通信の品質を維持しやすくなる。

例えば、ネットワーク内部のサーバの特定のポートとやり取りする業務用アプリケーションのトラフィックには帯域の40%を割り当て、インターネット側とHTTPでやり取りする一般的なWeb閲覧には20%を割り当てるといった構成にすることができる。帯域に余裕がある場合は未使用分を他のクラスが活用できるため、帯域を無駄なく利用できる。

CBWFQは従来の「WFQ」(Weighted Fair Queuing)を拡張した方式で、管理者が明示的にクラスを定義して帯域を割り当てられる点が特徴である。音声や映像など遅延に敏感なトラフィックの優先制御には不向きな面があり、そのような用途では「LLQ」(Low Latency Queuing)と組み合わせて使用されることがある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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