読み方 : シーツーピーエー
C2PA【Coalition for Content Provenance and Authenticity】
C2PAとは?

仕組みの中心となるのは「マニフェスト」(manifest)と呼ばれるメタデータである。コンテンツの作成時や編集時にマニフェストをファイルへ埋め込み、デジタル署名を付与する。署名には認証済みの証明書が使われるため、後からマニフェストが改竄されると署名の検証が失敗し、不正な変更を検知できる。
編集が複数の工程を経る場合も、各工程のマニフェストを連結することで、撮影や作成から加工、公開までの変遷を順に追跡できる。例えば、カメラで撮影した写真が編集ソフトでレタッチ、トリミングされてニュースサイトに掲載されるまでの経緯を、それぞれの段階で記録できる。
この情報はファイル内部に埋め込まれるか、外部のクラウドサーバに保管されてファイルと紐付けられ、専用の検証ツールや対応ブラウザを通じて確認できる。なお、コンテンツ自体の内容が事実であることを保証するものではなく、あくまで認証情報が正当な発行者によるものかどうかを確認する仕組みである。
生成AIの普及を背景に、この規格への注目が高まっている。AIが生成した画像や動画は人間の目では本物との区別が難しく、偽情報の拡散が社会問題となっている。C2PAに対応した機器やソフトウェアであれば、AIによる生成をその旨として記録できるため、実写コンテンツとAI生成コンテンツの識別が容易になる。
仕様を策定する業界団体としてのC2PAには米アドビ(Adobe)社、米マイクロソフト(Microsoft)社、米インテル(Intel)社、英BBC、ソニーなどが参加しており、特定企業の独自規格ではなく業界横断的なオープン標準として開発が進められている。主要なカメラメーカーや画像編集ソフト、SNSプラットフォームなどへ対応が広がっている。