BPA【Business Pertnership Agreement】業務提携契約
概要

契約書には、提携の目的や各社が担う業務の範囲、収益や費用の分配比率、契約期間、契約解除の条件、秘密保持義務、知的財産権の帰属などが記載される。これらの項目を文書として明確にしておくことで、提携関係にある企業同士が共通の認識を持って事業を進めることができ、後の認識違いやトラブルを防ぐことにつながる。
提携先となる企業の形態としては、代理店や販売パートナー、システム開発の協力会社、原材料や部品の供給元(サプライヤー)などがある。IT分野では、ソフトウェアベンダーと販売代理店の間で、製品の販売条件やサポート体制、認定パートナーとしての要件を定めた文書として用いられることが多い。
継続的な取引関係を前提とする場合には、案件ごとに条件を取り決めるのではなく、取引全体に共通する事項をあらかじめ定めておく目的でBPAが用いられる。この契約を土台として個別契約や発注書、作業指示書などが作成され、具体的な業務内容や金額、納期が決められる。長期間にわたって複数の案件を扱う場合には、毎回同じ条件を協議する手間を減らせるため、契約手続きの効率化にもつながる。クラウドサービス事業者や保守運用サービス提供企業が取引先と締結する例も多い。
共同で事業を展開する場合のBPAには、双方が提供する経営資源の内容や、意思決定の手続き、リスクの分担、提携関係を解消する際の手続きなどが盛り込まれる。連携形態には、資本の移動を伴う合弁会社の設立から、特定のプロジェクト限定の技術提携まで様々な種類があり、BPAはこうした協業における基本合意として位置付けられる。国際的な取引では、準拠法や裁判管轄、輸出規制への対応が契約内容に含まれることもある。異なる国や地域の企業同士が協力する場合には、法制度や商慣習の違いによる認識のずれが生じやすいため、共通のルールを文書として整理しておくことが特に重要となる。