読み方 : アジュールエクスプレスルート

Azure ExpressRoute

概要

Azure ExpressRouteとは、企業などの組織内に設置された情報システムと米マイクロソフト(Microsoft)のクラウドサービスである「Microsoft Azure」のデータセンターを、インターネットを経由せずに専用回線で接続するサービス。安定した帯域と低遅延の通信経路を必要とする企業向けに提供されている。
Azure ExpressRouteのイメージ画像

通常のAzureサービスの利用ではインターネット回線を使うため、帯域や遅延がネットワークの混雑状況に左右される。ExpressRouteでは通信事業者や共用コロケーション施設(IXPなど)を介して専用の物理回線を経由して接続するため、インターネット上のトラフィックの影響を受けない。接続帯域は50Mbpsから100Gbpsまで複数の選択肢が用意されている。

接続モデルは主に3種類ある。コロケーション施設で同社のエッジルータと直接接続するモデル、契約者の拠点とAzure側のデータセンター専用線で直に繋ぐポイントツーポイント接続モデル、複数拠点を持つ契約者がIP-VPNを利用してAzure側と接続するモデルがある。日本国内では複数の通信事業者がExpressRoute接続サービスを提供しており、NTTやKDDI、ソフトバンクなどが対応している。

接続先はAzureの仮想ネットワーク(VNet)に加え、Microsoft 365やDynamics 365などのSaaSサービスにも対応するオプション(ExpressRoute Microsoft Peering)が用意されている。可用性を高める構成として、2本のExpressRoute回線を異なる物理経路で冗長化する構成が推奨されている。これに加えてAzure VPN Gateway接続をバックアップ経路として組み合わせる構成も用いられる。料金は通信速度や接続モデル、データ転送量に応じて発生し、インターネット接続と比べてコストは高くなる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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