Authenticated Users
概要

このグループには、ローカルアカウントやドメインアカウント、認証されたコンピュータアカウントが含まれる。一方、パスワードなしで利用できるGuestアカウントや、認証を経ない匿名の利用者は対象外である。識別には特殊なセキュリティ識別子(SID)である「S-1-5-11」が割り当てられている。
アクセス権の設定では、共有フォルダやファイル、レジストリ、グループポリシーなどに対し、認証済みであれば利用者やコンピュータを問わず参照を許可したい場合に用いられることが多い。「Users」や「Domain Users」より広い範囲に、かつ匿名利用者は除いて権限を与えたい場合に適している。
管理者がこのグループに対して直接メンバーを手動で追加したり、逆に特定のメンバーを削除したりすることはできない。利用者がシステムへのサインインに成功した瞬間に自動的に所属が適用され、サインアウトすると自動的に対象から外れるという動的な制御が行われている。
Active Directory環境では、ドメイン内のすべてのグループポリシーオブジェクト(GPO)に対する読み取りおよび適用の許可が既定でAuthenticated Usersに与えられており、ドメイン内のコンピュータアカウントもこのグループに属するためこの許可を継承する。共有リソースの既定のアクセス許可にもこのグループが設定されていることが多く、削除するとポリシーの適用やシステムの動作に影響が及ぶ場合がある。
このグループが導入される以前、ドメイン認証前にドメインコントローラへ接続する際に使われるnullセッションがUsersグループに含まれてしまう問題があった。これを解消するため、Windows NT 4.0 SP3からAuthenticated Usersが用意された。従来使われていたEveryoneグループは匿名利用者やGuestアカウントまで含んでしまうため、認証済みの主体のみを区別できるこのグループが権限設定の選択肢として広まった。