読み方 : アップコントロールフォービジネス
App Control for Business【ビジネス向けアプリコントロール】WDAC/Windows Defender Application Control
概要

管理者は「ポリシー」(policy)と呼ばれる設定ファイルを作成し、対象のパソコンへ配布する。ポリシーには、実行を許可するソフトウェアの条件を定義する。条件に合致しないプログラムはシステムによってブロックされ、利用者が実行しようとしても起動しない。
制御の条件としては、発行元のデジタル署名、ファイルのハッシュ値、保存場所、ファイル属性などを指定できる。実行ファイルだけでなく、スクリプトやインストーラ、DLLファイル(動的リンクライブラリ)なども制御の対象となる。
従来のウイルス対策ソフトは、既知の不正プログラムの特徴と照合して検知・排除する方式が主流であった。これに対してApp Control for Businessは、安全性が確認されたものだけを実行可能とする「ホワイトリスト方式」を採用しており、まだ知られていない未知のマルウェアや標的型攻撃による不正なコードの実行を未然に防ぐことができる。
Windowsのカーネルレベルで動作するため、利用者が誤って設定を変更したり、悪意あるプログラムによって機能を停止させられたりしにくい。アプリケーション層で動作する従来のソフトウェア制限ポリシー(SRP)やAppLockerより堅牢とされる。ポリシーの配布にはグループポリシーやモバイルデバイス管理(MDM)ツールを利用するのが一般的で、大規模な環境でも一元的な運用が可能である。管理者が意図しないソフトウェアの利用を組織全体で抑止できるため、コンプライアンス維持の手段としても活用されている。
(2026.7.7更新)