読み方 : エーダブリューエスダイレクトコネクト

AWS Direct Connect

概要

AWS Direct Connectとは、企業のオンプレミス環境Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境を、インターネットを経由せずに専用の物理回線で直接接続するサービス。自社データセンターや社内ネットワークからAWSサービスを安定して安全に利用できる。
AWS Direct Connectのイメージ画像

通常、企業がAWSのサービスを利用する際はインターネット回線を通じてアクセスする。しかし、インターネット経由の通信は、回線の混雑による速度の低下や遅延が発生しやすく、途中で経由する通信経路も選べないため、通信内容が第三者に傍受されるリスクも完全には排除できない。

AWS Direct Connectでは、Amazon.com社のデータセンターに設けられた接続拠点と契約者側の拠点を通信事業者の専用回線で直結する。インターネットを経由しないため、低遅延で安定した通信速度でデータを伝送でき、セキュリティ上のリスクも低減できる。接続速度は50Mbpsから10Gbpsまで複数のプランが用意されており、企業の規模や用途に応じて柔軟に選択できる。

また、AWSの提供するAmazon VPC(Virtual Private Cloud)と組み合わせることで、クラウド上のリソースを社内ネットワークの延長として扱うことができ、より安全なハイブリッドクラウド環境の構築が可能となる。Direct Connectの物理的な接続はAWSが世界各地に設けた「Direct Connectロケーション」と呼ばれる施設を介して行われ、日本国内にも複数の接続拠点が存在する。

このサービスは企業などの業務システムのクラウド移行ハイブリッドクラウド環境の構築などで利用されることが多い。例えば、社内の基幹システムデータベースクラウド上の仮想サーバストレージと連携させる場合、専用接続を用いることで大量データの転送や継続的な通信を効率的に行える。また、金融機関や大規模なECサイトのように、通信遅延や帯域の安定性、高い機密性が重要な分野でも利用例が見られる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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