読み方 : エーアイりんりアセスメント

AI倫理アセスメント【ethical AI assessment】

概要

AI倫理アセスメントとは、AIシステムの開発や利用が倫理的観点から適切かを事前または継続的に評価し、必要に応じて対策や是正を講じる取り組み。公平性、透明性、説明責任といった倫理原則に基づき、潜在的な不利益を最小化する。
AI倫理アセスメントのイメージ画像

対象となるAIシステムがどのような目的で使われ、誰にどのような影響を与えるかを整理する。評価の中心となるのは、公平性や差別の有無、プライバシー侵害の可能性、安全性や信頼性説明可能性の程度などである。

倫理的な評価では、機械学習モデルの精度、すなわち期待した結果が得られるかどうかだけでなく、学習データの偏りや利用環境による影響も考慮される。これにより、技術的には正しく動作していても、社会的に問題を生じうる要素を可視化することができる。

実務上は、企画段階での簡易評価から運用中の定期的な見直しまで、段階に応じたアセスメントが行われることが多い。結果は開発方針の修正や利用条件の設定、利用者への情報提供に反映される。近年では、EUを中心にAIの法的な監視や規制を求める動きが強まっており、企業が自社のAI信頼性を客観的に証明する手段として、アセスメントの重要性が高まっている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。