読み方 : エーアイポリシー

AIポリシー【AI policy】

概要

AIポリシーとは、人工知能の開発や利用に関して、組織が守るべき基本方針や行動原則を定めた指針。技術活用とリスク管理の両立を図る基本原則として、企業や公的機関で策定されることが多い。
AIポリシーのイメージ画像

AIシステムの設計、学習、運用、廃止に至る各段階において、どのような考え方で意思決定を行うかを明確にする。内容には、法令遵守個人情報の適切な取り扱い、安全性や信頼性の確保、差別や偏見の排除、説明可能性への配慮などが含まれるのが一般的である。機械学習モデルの性能だけでなく、社会的影響や利用者への影響を考慮する観点から整理される。

近年では、生成AIや自律的に動作するAIエージェントの普及に伴い、想定外の利用や誤用への対応も重要視されている。AI技術は変化が激しいため、AIポリシーも固定的な規則ではなく、技術動向や法制度、社会的要請の変化に応じて更新される文書として位置付けられることが多い。組織内部では、開発者や利用者が共通の理解を持つための基準として機能し、対外的には説明責任を果たすための枠組みとして用いられる。

企業などでは、Webサイトなどで公表する社会に向けた宣言としてのAIポリシーの他に、従業員がAIを業務で利用する際の規則やガイドラインなどを別に定める場合もある。これには対外的に公表する基本原則に加え、適用可能な業務、利用しても良い(あるいは利用すべきでない)システムやサービスの種類、入力しても良いデータの種類など、個別具体的な要請事項が含まれることが多い。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。