読み方 : よんまるまるよん
4004
4004とは?

一度に4ビットのデータを処理する能力を持ち、クロック周波数は最大約740kHz、搭載トランジスタ数は約2300個である。命令セットの命令数は46種類で、アドレス空間は最大4096バイト(4KiB)に留まる。現代のプロセッサと比べると性能は限定的だが、当時の組み込み用途には十分な処理能力を備えていた。
4004は単独では動作せず、プログラムを記録するROM、データの読み書きを行うRAM、入出力制御チップなどと組み合わせて使用された。周辺チップとして「4001」(ROM)、「4002」(RAM)、「4003」(シフトレジスタ:入出力制御チップ)などが提供され、これらは後に「MCS-4」として整理される製品群を構成した。
開発は日本の電卓メーカー、ビジコンからの委託を契機として始まった。当初は用途ごとに専用回路を設計する計画だったが、設計チームが汎用プロセッサとして構成し直した。これにより、ソフトウェアを書き換えるだけで異なる処理に対応できる構造が実現した。MOS集積回路技術を用いて製造され、当時としては高密度な半導体製品だった。
4004の登場により集積回路の応用範囲は大きく広がった。Intel社はその後、8ビットの「8080」(1974年)、16ビットの「8086」(1978年)と後継製品を順次発表し、現代に続く「x86アーキテクチャ」へと発展させた。ワンチップ化された汎用CPUという構造は、現代のコンピュータを支える基本要素として受け継がれている。