読み方 : テンジーイーポン
10G-EPON【10Gigabit Ethernet Passive Optical Network】
概要
10G-EPONとは、光ファイバーを用いたアクセス回線方式であるEPONを高速化した通信規格。最大10Gbps級の伝送速度で加入者宅と通信事業者の設備を接続することができる。

従来の「EPON」(Ethernet Passive Optical Network)はイーサネット技術を基盤とした光アクセス方式であり、一本の光ファイバーを複数の利用者で共有する「PON」(Passive Optical Network)構成を採用する。10G-EPONでは従来の1Gbps級EPONを拡張し、下り方向で最大10Gbps、上り方向でも数Gbpsから10Gbpsの通信が可能となる。
局舎側の装置(OLT:Optical Line Terminal)から延びた光ファイバーを途中で「スプリッター」(splitter)と呼ばれる器具で分岐し、各加入者宅の装置(ONU:Optical Network Unit)まで接続する。スプリッターは電源を必要としない受動素子(パッシブ素子)であるため、経路上に電源が必要な機器を設置する必要がなく、設置・保守コストを抑えられる。
波長はEPONとの共存を考慮して割り当てられており、下り方向は1577nm帯、上り方向は1270nm帯が10G-EPON用に使われる。これにより、既存のEPON用ONU(1Gbps)と10G-EPON用ONUを同一のOLTおよび光ファイバー設備上で混在させることができ、段階的な設備更新が可能となる。10G-EPONの仕様は2009年に「IEEE 802.3av」として標準化されている。