読み方 : ピーワイシーファイル

.pycファイル【.pyc file】

概要

.pycファイルとはPythonのソースコードファイルをPythonインタプリタが変換した中間ファイル拡張子は「.pyc」で、バイトコードと呼ばれるバイナリ形式で記録されており、開発者が直接編集するものではない。
.pycファイルのイメージ画像

ソースコードが記録された.pyファイルとは異なり、.pycファイルはバイナリデータで構成される。テキストエディタで開いても人間が読み取れる内容は表示されず、Pythonインタプリタが処理のために参照するファイルである。

.pycファイルはプログラム起動時間を短縮するために生成される。Pythonモジュールを読み込む際にソースコードバイトコードへ変換するが、この変換結果を.pycファイルとして保存しておくことで、次回以降はソースコードの解析工程を省略して処理を開始できる。元の.pyファイルが更新された場合は、次回実行時に.pycファイルが自動で再生成される。

Python 3以降では、.pycファイルはソースファイルと同じディレクトリではなく「pycache」という専用のサブディレクトリに保存される。ファイル名には元の.pyファイル名に加えてPythonバージョン情報が含まれており、例えば「module.cpython-311.pyc」のような形式になる。異なるバージョンPythonを使用した場合は、それぞれ別の.pycファイルが生成される。内部にはバイトコードのほか、ソースファイルの最終更新日時やバージョンの識別情報も記録されており、インタプリタはこれらを参照してファイルの有効性を判断する。

.pycファイルはインタプリタが自動管理するキャッシュファイルであるため、削除してもプログラムの動作に支障はなく、存在しなければ自動的に再生成される。バージョン管理システムPythonプロジェクトを管理する場合は、環境ごとに自動生成されるファイルであることから、Gitの「.gitignore」に「pycache/」や「*.pyc」を記述して管理対象から除外する運用が行われる。

(2026.7.12更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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