.mdファイル【Markdown file】
.mdファイルとは?

Markdownはプレーンテキストに最小限の制御構文で構造や装飾を埋め込むためのマークアップ言語で、ソフトウェアのドキュメントなどでよく採用される。.mdファイルはこれをファイルに保存したもので、テキスト形式であるため、メモ帳のような一般的なテキストエディタで開ける。
Markdownでは、行頭の「#」で見出しを、「**」で太字を、「[テキスト](URL)」でリンクを記述する。HTMLのようにタグを多用する必要がなく、記号のままでも文書の構造を読み取りやすい。記述内容は「Markdownパーサ」と呼ばれるプログラムによって解釈され、HTMLなどの形式に変換して表示されることが多い。
ソフトウェア開発の現場では、プロジェクトの概要や使い方を記述する「README.md」を作成する慣習が広く定着している。GitHubでリポジトリを公開するとトップページにその内容が自動表示される。ドキュメントサイト生成ツールの多くも.mdファイルを入力として受け付けており、技術文書の作成に広く使われている。
文字情報のみで構成されるためファイルサイズが小さく、差分管理のしやすさからソースコード管理システムとの相性も良い。GitHubやGitLabなどのコードホスティングサービスは自動的に整形表示する機能を持ち、Visual Studio Codeのようなエディタもプレビュー表示に対応しているものが多い。
Markdownは2004年にジョン・グルーバー(John Gruber)氏によって考案された。HTMLによる記述はタグが複雑で文書の読みやすさが損なわれるという課題があり、プレーンテキストのままでも読めて、かつWeb用データへ容易に変換できる仕組みとして設計された。現在はGitHubが拡張した「GitHub Flavored Markdown」(GFM)をはじめ複数の方言が存在し、表組みや脚注、チェックボックスなどの拡張記法は処理系によって対応状況が異なる。