読み方 : おんせいブイラン
音声VLAN【Voice VLAN】
概要

IP電話で音声通話ができるネットワークでは、パソコンなどのデータ通信とIP電話による音声通信が同じ物理ネットワーク上で流れることが多い。音声VLANは、スイッチのVLAN機能を利用して音声通信専用の論理ネットワークを構成するもので、IP電話機やIP電話機能を持つ端末から送信されるパケットを特定のVLANに割り当てて処理する。
音声通信では遅延やパケット損失、ジッタなどの影響を受けやすく、通信品質の確保が重要となる。音声VLANによりネットワーク機器は音声トラフィックを識別しやすくなり、優先制御や品質制御(QoS)と組み合わせて処理することが可能となる。データ通信が混雑している場合でも音声パケットを優先して転送でき、通話品質の低下を抑える効果が期待される。
音声VLANを設定したスイッチポートは、通常のデータVLANと音声VLANの両方を同時に扱うことができる。IP電話機をスイッチに接続し、IP電話機のパススルーポートにパソコンを接続する構成が一般的であり、この場合、1本のLANケーブルで音声とデータの両トラフィックを運ぶことができる。スイッチはCDP(Cisco Discovery Protocol)やLLDP(Link Layer Discovery Protocol)などのプロトコルを使ってIP電話機を自動検出し、音声VLANの設定を通知する。