読み方 : せいてきかたづけ
静的型付け【static typing】

静的型付けのプログラミング言語では、変数や関数の引数、戻り値に対してプログラマが明示的に型を指定したり、処理系が暗黙的に型を決定する。プログラムを実行する前に行われる型チェックにより、数値と文字列の取り違えなど、型の不整合に起因する誤りを機械的に発見できる。実行時に発生する型関連のエラーを減らし、プログラムの信頼性を高めることができる。
型チェックを事前に行うことで開発者の意図しない挙動を未然に防ぎ、メモリ管理も厳密に運用できるようになるため、攻撃者が悪用する保安上の欠陥(脆弱性)を減らして安全性を高めることにも繋がる。型が事前に確定しているため、実行時に型を判断する処理や手間を省くことができ、結果としてプログラムの処理速度の向上も期待できる。
開発面では、型情報が明確であるため、開発環境による補完機能や静的解析が有効に働きやすい。大規模なソフトウェア開発では、コードの構造や意図を把握しやすくなり、保守や拡張を行う際の手がかりとなる。型の記述が増えることで記述量が多くなる場合もあるが、近年では「型推論」の導入により、明示的に型を指定しなくても処理系が自動決定してくれる仕組みも普及している。
プログラミング言語の中では、C言語やC++言語、Java、Go、Rustなど、主にコンパイルによって機種固有のネイティブコードを生成することを主眼とする言語で採用されている。一方、JavaScrpitやPython、Perl、Rubyなど、インタプリタによって実行時にプログラムを解釈するスクリプト言語では、事前に型を決定しない「動的型付け」を採用している。JavaScriptを静的型付けに拡張したTypeScriptのようなユニークな言語もある。