読み方 : かいはつしゃむけオプション
開発者向けオプション【Developer options】
開発者向けオプションとは?

このメニューは初期状態では非表示になっており、「設定」→「デバイス情報」→「ビルド番号」を7回連続でタップすることで出現する。この手順はAndroid 4.2以降に採用されたもので、一般の利用者が誤って設定を変更してしまうリスクを避けるための措置である。
開発者向けオプションの機能の中で特によく知られているのが「USBデバッグ」である。これを有効にすると、パソコンとUSBケーブルで接続した状態でADB(Android Debug Bridge)というツールを使い、アプリのインストールやログの取得、システム操作などをパソコン側から行えるようになる。アプリ開発の現場では必須の設定とされている。
また、画面上にタッチ操作の軌跡を表示する「ポインタの位置」や、アニメーションの速度を変更する設定なども含まれている。アニメーション速度を下げると端末の動作が遅く感じられるようになり、パフォーマンスの問題を再現・検証する際に活用される。
描画や処理の挙動を可視化する項目も用意されており、GPUレンダリングの強制使用やレイアウト境界の表示、フレーム更新状況の確認などが行える。これらはアプリの描画負荷や処理遅延を把握する際に利用される。さらに、Bluetoothやネットワーク関連の詳細ログ取得、入力処理の表示なども設定でき、端末の動作解析を行うための補助的な手段として使われる。
なお、開発者向けオプションの設定を誤って変更すると、端末の動作が不安定になったり、意図しない挙動が生じたりすることがある。有効化しても端末の基本機能が拡張されるわけではなく、内部挙動の調整や検証目的の設定が中心である。一般の利用者が使用する場面は少なく、目的が明確でない場合はデフォルト状態のまま使用するのが無難である。