読み方 : かいループせいぎょ
開ループ制御【open-loop control】オープンループ制御
開ループ制御とは?
機械などの制御方式の一つで、制御対象の出力結果を測定せず、あらかじめ定めた手順や条件だけに基づいて動作する方式。出力を入力側へ戻す「フィードバック」の仕組みを持たず、信号が入力から出力へ一方向に流れるだけで完結する。

例えば、電子レンジに「600Wで3分加熱」を指示すると、加熱中に食品の温度を測定して出力を調整するわけではなく、設定した条件をそのまま実行して終わる。洗濯機のすすぎや脱水も、水量や衣類の状態を検知せず、タイマーで決めた時間だけ動作する。信号機の固定周期による切り替えも同様である。
制御中に環境や負荷が変化しても、その影響を自動補正しない。洗濯機が水量を測定せずに一定時間だけ給水する場合、水圧の変化によって実際の水量が変わる可能性がある。電子レンジであれば、食品の初期温度や量が異なっても、設定通りの時間だけ加熱するだけである。こうした外乱に対して応答しない「無応答性」が開ループ制御の基本的な性質である。
対義語は「閉ループ制御」(フィードバック制御)である。こちらは出力を常時測定し、目標値との差に応じて入力を補正し続けるため、外部条件の変化に対応しやすい。一方、開ループ制御はセンサーやフィードバック回路が不要なため、構造が単純で設計・製造のコストを抑えやすい。同じ入力に対して常に同じ動作をするため、動作の再現性や予測のしやすさも利点である。制御対象の特性が安定しており、多少の誤差が問題にならない用途に向いている。